MEMORY
STORY 1
ビジネスを構成する要素は様々ありますが、私は「ビジネスは、人が中心である」と考えています。
ビジネスには経営資源が必要で、その経営資源は、よくヒト・モノ・カネ・情報と言われますが、
よくよく考えてみると、それらは全て、人が生み出していることがわかります。
例えば、ヒトは、生物学的な観点では言わずもがなですが、
トレーニング、メンタリングといった人材育成、教育を通して、人がヒトを育てているので、
ビジネスの目的に適ったヒトを生み出している、と言えると思います。
モノは、ものづくりと言われるように、カバンやアクセサリー、自動車などをつくっているのは、人です。
カネも、株や保険といった金融商品をつくっているのは人ですし、
その取引や市場、貨幣という物理的なものをつくっているのも人です。
情報は、今ではSNSを通して個人でも発信することができますが、
書籍や広告といったコンテンツも含めて、人がつくっています。
またビジネスを経営資源という視点ではなく、
戦略、仕組み(制度)、システムという視点から見ても同様で、それら全てを人が運用しています。
どんな戦略を描いても、実行できなければ、絵に描いた餅。
どんな仕組み(制度)であっても、運用できなければ、机上の空論。
システムも、誰も使わなければ、お金の無駄になってしまいます。
また人ひとりの力は、小さいですが、
人が集まることで、大きな力になり、一人ではできないことができるようになります。
そのため多くのビジネスは、人を集めて、組織で行われるんだと思います。
そうすると、ビジネスは組織により構成され、その組織は人で構成されている、と言えるので、
この視点からも「ビジネスは、人が中心である」と捉えられるでしょう。
これは一つの価値観かも知れませんが、
この文章をご覧になっているあなたは、どう思いますか?
もし同じ価値観を持って、賛同いただけているとしたら、
あなたが携わっているビジネス、所属している組織は、実際にどうでしょうか?
「ビジネスは、人が中心である」と思っていたとしても、あなたの目の前の現実が、そうなっていなかったとしたら、
あなた自身は、何から始めたいですか?