MEMORY
STORY 2
これまでの体験を通して、また私自身のことも含めて「人は、様々なものに縛られている」と感じます。
例えば、意識/無意識にかかわらず、両親に縛られている、ということがあるかもしれません。
人は、人から産まれます。
産まれたときは、赤ちゃんなので、何かに依存しないと生きていけません。
そして、その依存先のほとんどは、両親です。
※厳密には、親戚などの育ての親ということもありますが、ここでは両親としています
だから赤ちゃんや、生後間もない子供は、両親の言動を観察し、それを取り入れるとともに、
両親からの関わりによって育ちます。
誉める、怒るなどの関わりを通して、赤ちゃんや子供は、良い/悪いの判断をしてしまうことから、
良い/悪いという基礎的な価値基準は、両親によって、最初に決められることになります。
結果として、両親に縛られるということが、多かれ少なかれ、あるかもしれません。
※両親から「負けちゃだめ!」と言われたら、子どもは、負けることを悪いことだと捉えてしまい、
スポーツでも勉強でも、自分が負けてしまうたびに、自分は悪い子と思ってしまうように
また、お金に縛られている、ということもあるでしょう。
日本は、資本主義経済なので、お金によって価値交換がなされ、お金がないと必要なものが手に入りません。
お金がある方が、必要なもの、ほしいものが手に入りやすいですし、
お金がないと、食べたいものを食べれない、行きたいところに行けないなど、現実的に選択肢が限られることになります。
※少し脇道に逸れますが、そういった現実があることから、
西野亮廣さんは、20代~30代は、この制限を取り払うために、エネルギーと時間を費やすべきと仰っていました
また、時間に縛られている、ということもあると思います。
誰でも1日24時間、365日を平等に過ごしているにもかかわらず、時間がない、と感じる。
時間に余裕があるときと、そうでないときとで、自分の状態(特に精神状態)が変わる。
欲求に縛られることも多々あります。
食べたい・飲みたい・手にしたいといった快楽の欲求はもちろん、承認欲求や、人とつながりたいという欲求もあります。
あとは、会社に縛られる、でしょうか。
役職が役割が与えられ、業務を遂行する対価として、給与をいただくことになるので、
上司の言うことを聞く必要がある。
また管理職であれば、ある意味、上司を演じないといけず、
結果に対する責任を負うあまり、部下に厳しく接することになる。
期待される役割があり、それに応じて、評価が行われ、報酬が支払われるため、
役割や役職、会社に縛られるということもあると思います。
私は、ここまで「縛られている/縛られる」という表現をしましたが、
それ自体が悪い、ということを言いたいわけではありません。
実際、時間がないからこそ、集中力が増したり、お金がないからこそ、安いもので工夫するなど、
縛りがあることによって、得られることもある、と思います。
大事なのは、その縛りから受けている影響を自身で選択できるかどうか、ではないでしょうか?
その影響を自身で選択できたら、ポジティブなものにも変えられますし、ネガティブなものは消せるかもしれません。
そのためには、まず自分が何に縛られているかに気づくこと、認識すること。
このプロセスは、憂鬱で、辛くて、落ち込むものになるかもしれませんが、
まずは、その自分と向き合ってみることが重要だと考えています。