MEMORY

2023-11-15 09:30:00

STORY 5

【STORY5】やりたくないことから明確にし、やりたいことを洗練する.jpg

 

あなたが、やりたいことは、何ですか?」と問われたら、どのように答えますか?

 

やりたいことをすぐに答えられる人もいれば、そうでない人もいるでしょう。

また、やりたいことをいくつも答えられる人もいれば、

逆に時間が経っても答えが浮かばず、

「やりたくない」ことが浮かんでくる人もいるかもしれません。


私個人の体験ではありますが、

やりたいことを聞いても、それがスッと出てこない人の方が、多いように感じます。


その理由は、

子供の頃と比べて、大人になると、やりたいことをあまり尋ねられないから、ということもあるでしょうし、

そもそも、やりたいことを考える時間・暇もなく、目の前のことで忙しすぎるからかもしれません。

 

また人間は、生物なので、

生存本能から来る危機回避の意識が強く、

不安や焦りに襲われ、ネガティブなことに意識が向きやすいからかもしれません。

 

でも私たちは、誰しも、自分の人生を明るく、楽しいものにしたいはずです。

 

不安があるのは、ある意味、しょうがないことかもしれませんが、

その不安がある上で、自分の状態もポジティブでいたいはずです。

不安を超える。ワクワク・楽しい・好奇心あるものに目を向ける。

そのために、やりたいことがあるんだと思います。

 

では、やりたいことを見つけるためには、どうしたらいいのでしょうか?

 

様々な方法がありますが、

神田昌典さんは、やりたくないことから明確にした方が良い、と伝えています。

 

というのも、

やりたくないことは、やりたいことと比べ、考えやすいからです。

これは、前述した通り、私たちは、ネガティブなことに意識が向きやすいからだと思います。

 

また、やりたいことを先に考えると、

家族や会社からの期待、世間体に影響されることが多く、

自分がやりたいことだと、勘違いする場合もあるそうです。

 

やりたくないことを考え、やりたいことを考える

 

そうすると、どちらを優先すべきか、という議論になりますが、

ここで注意したいのは、やりたくないことは、やらなくていい、と単純に考えすぎないことです。

 

というのも、やりたいことには、やりたくないことが多々含まれますし、

やりたくないことから学びを得ないと、また同じことが繰り返し起こります

 

例えば、すごく威張る上司がいたとして、

その上司が嫌いだからといって、別の会社に移っても、また同じような上司がいるかもしれません。

そうしたら、また会社を変えるのか、ということになります。

そのような威張る上司に対して、どのような関わりをしたら良いのか、

その学びを得て、自分から関わり方を変えられないと、同じことが繰り返されます。

 

やりたくなくても、やらないといけないことはある。

 

でも、やりたくないことと、やりたいことが、いつもぶつかり合っていたら、

ずっとやりたくないことに引きずられますし、

それによって、ストレスが溜まり、エネルギーが削がれることになります。

 

やりたくないことであっても、そこから学びを得て、同じことは繰り返されないか?

これが、ポイントかもしれません。

 

このプロセスを通して、

やりたくないことと、やりたいことに決着をつけられたら、

やりたいことをミッション(使命)にまで、洗練させられると良いでしょう。

 

文字通り、自分の「命を使うもの」が見つかれば、

不安を乗り越え、そのための人生に熱中できる、と思います。

 

あなたの命が、あと半年しかなかったとしたら、あなたは、何をやりたいですか?

その半年の間、お金を一銭ももらえなくても、あなたがやりたいことは、何ですか?

 

 

この問いの答えが出たとき、あなたは、自分のミッションを見出せた、と言えるでしょう。

だからこそ、この問いは重要です。

 

でも一朝一夕で、自分のミッションを見出すことは難しい、と思うので、

まずは、この問いに答えるよりも、

この問いの答えが見つかったときの自分から、想像してみませんか?

 

自分のミッション(使命)を見出せたとしたら、

そのときのあなたは、今の自分と、どう変わっていると思いますか?


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【参考文献】

神田昌典「非常識な成功法則」, フォレスト出版, 2008年12月1日