MEMORY
CASE 2
松尾 領真さま(コンサルティング会社)
Q:このプログラムをやってみよう、と思ったきっかけは、何ですか?
まことさんとは、もともとつながりがあり、とても信頼しているので、
プログラムを紹介されたとき、すぐにやってみよう、と思いました。
ちょうどフィードバックを必要なときに必要なだけ受ける、ということを課題として感じており、
他者からの視点を得るためにも、このプログラムに参加しました。
Q:実際にプログラムをやってみて、どうでしたか?
自身の想いを言語化し、他者からの視点で自分を客観視する。
そうすると、自分では気づけなかったことに気づけます。
例えば、佐宗邦威さんの「じぶん時間を生きる」という書籍を参考に、
Ikigaiフレームワークを活用して、
思考の型や時間の使い方を振り返りました。
そうすると、自分がモヤモヤしていることや、腹落ちしていること、
起きている事象や感情に、どのように意味づけをしているのか、
何を以って良い/悪いと判断しているのか、見えてきます。
また、自分がどんな言葉を使っていて、それをどういう定義で使っているのか。
それがわかることで、自分に対する新しい発見につながっています。
それらを繰り返していくと、「自分って、こういうとこあるよな」と思えるんです。
ネガティブなことも、ポジティブなことも。
自分の中に沸き起こる感情も、何かの事象に対して自分が想うことも、
「なるべくして、なっているんだ」と思えます。
そんな風にして、自分に向き合えるようになります。
そうすると、自分が何かの問題に直面したとき、
その問題も、なるべくしてなっている、と思えるようになるんです。
その問題にも、何かしらの経緯があって、意味があるんだ、と。
また、そう捉えると、答えは1つに限らないな、と思えてきて。
それで、答え探しも工夫するようになります。
たいてい私が行き詰まるときは、
答え探しの方法が論理的だったり、
相手にとっての気持ち良さを優先するときなんです。
自分にそういう傾向がある、と気づけたのも、
このプログラムを通して得られたものになります。
Q:プログラムをやる前と後で、何が一番変わりましたか?
他者とのコミュニケーション、他者との向き合い方です。
例えば、会社のミッション・ビジョン・バリューを検討するにあたり、
社長や他事業部のキーパーソン、部下に対して、
私から相手に期待していることを伝えているだろうか、と振り返る機会がありました。
私から期待を伝えていなければ、
相手からすれば、その期待を想像するしかなく、想像で動くしかありません。
その分、相手に余計なエネルギーを使わせてしまうことになるし、
私も期待に応えてくれないことへのもどかしさを感じることになります。
だからこそ、ちゃんと期待を伝えて、お互いにコミュニケーションしてから始める。
確証をもって進めるようにしました。
あとは、コミュニケーションの際に、
相手は自分自身の気持ちを話しているのか、客観的事実を話しているのか、という点に着目すること。
それによって、伝え方も変わりますし、期待自体も変わってくるので。
とはいえ、どこまで行っても、他者を変えることは難しい、と痛感しています。
だからこそ、自分が変わるしかないんだな、とつくづく思います。
Q:プログラムを検討されている方へ、メッセージがあるとしたら?
他者の視点を得る、という私のもともとの目的にかなっているので、
プログラムが終了しても、継続参加をしています。
なので、同じような目的の方がいらっしゃれば、
このプログラムに参加した方が良いかもしれません。
私が印象に残っているのは、
平野啓一郎さんが「私とは何か」という書籍で提唱している「分人」という考え方です。
シンプルに言うと、「人は、色々な顔を使い分けている」という考え方ですが、
それを自分にも当てはめてみると、自分を客観視できるようになります。
Aさんには、こういう顔を見せているな、とか。
私は、相手に良い顔をしてしまう傾向があります。
それが自身のストレスにもなっていて、
良いことじゃないとわかっていても、そうなるときがあります。
それを続けていくと、自分とは何か、がわからなくなるんです。
けれでも「分人」という考え方を取り入れて、
自分を客観視できるようになると、
自分を評価できるようになりました。
いまここで振舞っている自分は、やんちゃな自分だな、とか。
イラっとしている自分だな、とか。
自分という一人の存在の中にも色んな顔があって良いのだと、
揺らぎがある自分自身を受け入れられるようになりました。
そう捉えれるようになると、自分の許容範囲が広がる感覚になるんです。
じゃあ、別の自分で今日は話してみよう、と思えます。
もちろん相手にとっては、私の調子が変わるので、
戸惑うこともあるかもしれませんが。
けれども、意識的に自分を選択できる、
好きな自分でいれると思えるようになって、私は救われました。
だから今でも、誰かと会話しているときや何かにチャレンジしているときに、
ふと「分人」という言葉が頭に浮かんできて、
「あ、今はこの顔を使っているな」と一歩引いて客観視することが出来るようになりました。
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【参考文献】
佐宗邦威 「じぶん時間を生きる」, あさま社, 2023年6月30日
平野啓一郎 「私とは何か」, 講談社, 2012年9月20日
INSIGHT 32
迷う意義。
私たちは、自分以外の何かにより、無意識に選ばされることがほとんど。
けれども、迷うということは、そこに間があり、
その間があるから意志を反映できる、と捉えられる。
すると、選択肢そのものよりも、そこに込める意志の方が大事だと思える。
意志ある選択が、より結果を引き寄せるから。
INSIGHT 31
後悔があるというのは、
いま選んでいるこの道が最善ではない、と反応的に思っているのかも。
そうだとしたら、いま選んでいるこの道を最善にする、
と他でもない自分が決めるしかないのでは。
そこに意識を理性的に向け、エネルギーと時間を使うことでしか、
死ぬ瞬間に悔いがなかった、と思えないのかも。
CASE 1
佐藤 一能さま(株式会社 サザンクロス、代表取締役)
Q:このプログラムをやってみよう、と思ったきっかけは、何ですか?
まことさんとは、もともとは飲みに行ったりする間柄で、
そこで仕事だけでなく、プライベートのことも相談をしていました。
その中で、質問して気づかせてくれたり、承認してくれたりしていて、
素敵な方だな、と思っていました。
一番印象に残っているのは、自分の会社名を決めたときのことです。
タクシーで目的地に向かう道すがら、会社名の相談をしていたのですが、
そこで承認の言葉をいただきました。
それが、いまの会社名である「サザンクロス」に決めるきっかけとなっています。
「サザンクロス」には、「関わるすべての方の道標でありたい」という想いを込めています。
他にも、一つの物事に対して、「なんでそれをやろうと思ったのか?」といった、
1つ2つ踏み込んで質問していただけるところ。
あとは、「語弊を恐れずに言うと・・・」と前置きをしながら、
率直に思ったことを言ってくださるところも、
まことさんのお人柄を感じるところです。
そういった関係性が、まことさんとは、すでにあったので、
プログラムの話を伺ったとき、やってみよう、と思えました。
Q:実際にプログラムをやってみて、どうでしたか?
代表取締役としてオーダースーツ事業を担っていたものの、
これまでは、プレーヤーとして仕事をしていたので、改めて立ち止まる機会になりました。
自分だけではなく、従業員の視点で考えたり、
目先ではなく、長期のこと、理想について考えたり。
これまでは、売上のことを考えるあまり、自分が行動することを優先していましたが、
今では、会社全体や従業員について、考えることが多くなったように思います。
その結果として、会社全体で結束力が生まれました。
例えば、これまで、ある従業員の方は、
「今月、給与をもらえますかね?」と私に聞いていました。
会社のことを他人事だと捉えている、までは思いませんが・・・。
そこから彼は、会社のことを自分事として捉えるようになったのだと思います。
自分の売上が、会社の業績に繋がり、それが結果として、自分の給与に反映される。
そうすると、仕事外の時間でも、仕事や会社について考えてくれて、案を出してくれるようになりました。
辛い状況でも、会社のことを考えて、我慢しながらやってくれるのは、
本当にありがたいことです。
誰一人欠けずにONEチームでやってこれているのも、彼らのおかげです。
もし彼らがいなくなって、一人で頑張ることになったら、
自分が潰れてしまうんだろう、と想像しています。
Q:プログラムをやる前と後で、何が一番変わりましたか?
社長は、意思決定が仕事です。
これには、めちゃくちゃエネルギーを使いますし、ストレスにもなります。
そういったことを社内には相談はしているものの、
社外から客観的に意見をいただける存在ができたことが、一番変わったことです。
あとは、因果関係はわかりませんが、このプログラムを受けてから、
他の方に助けてもらえたり、縁がつながったりしているので、
引き寄せもあるんじゃないか、と感じています。
Q:プログラムを検討されている方へ、メッセージがあるとしたら?
コーチとして活躍されている方、コンサルタントとして活躍されている方、
それぞれたくさんいらっしゃいますが、両方の経験を兼ね備えられている方は、
あまりいないと思います。
両方の経験があるからこそ、相手に合わせて対応できるのかな、と。
経営者だったり、事業独立を目指されている方は、
一度、まことさんに相談いただくと、前進のきっかけになると思います。
INSIGHT 30
営業のために大事な視点。
扱う商品・サービスを営業する自分自身が使っているか、ということ。
その商品・サービスが本当に良いものなら、
自分が最初の顧客になるはずだし、
その体験があるから、営業として他者に勧められる。
逆に、その体験がない人から営業されると、疑念が湧いてしまう。